どうですか、この雰囲気。戦前の観光国策の一環として、外国人客誘致による外貨獲得を目的に鉄道省観光局の支援をうけた「洋風建築ホテル」(全国で15件)のひとつで、当社設計施工の第1号となったホテルがこの『雲仙観光ホテル』です。
竣工から約70年を経た現在でも、ハーフティンバーと、貼り付けられた雲仙の溶岩石と丸太が特徴的な外観を構成し、周囲の自然景観と心地良い調和が図られたクラシックホテルとして、雲仙天草国立公園の貴重な景観構成要素となっています。2002年10月に国の登録有形文化財に登録されました。
建築もさることながら、内部の備品も注目。当初の雰囲気をそのまま伝える振り子時計や椅子、バーのクリンカータイルの床、エントランスの照明器具、部屋の鍵、さらにはバー・ビリヤードなどこのホテル独自の時間が漂います。
居室。格式高さがありながら、どこか落ち着く空間です。
こちらは温泉。パブリックスペースはリゾートホテルとして、ゆったり広々とした空間で日常喧騒を忘れさせてくれます。
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