ロンシャンの礼拝堂と並ぶ、ル・コルビュジエ後期の代表的作品『ラ・トゥーレット修道院』は、実際に宿泊することができます。私は2007年の夏に宿泊しました。情報が少なく予約にとても苦労したので、今後泊まる方のために思い出しつつ記録していきたいと思います。少しでもお役に立てば嬉しいです。
なお、これから書くことは2007年当時の話のため、いまは変わっているかもしれません。あくまでご参考に。
0.まず、ラ・トゥーレット修道院の基本情報
フランスのリヨン郊外にあり、「リヨン市街中心部より西北西に直線距離約15km。市街からは国道N7号(リヨン・パリ道路)でラルブレル(L'Arbresle)経由で約25km。あるいは、リヨン中央駅から地方鉄道でラルブレル下車、エヴー(Éveux)経由で約1.5km」(wikipediaより)。私は電車が不安だったので、車で行きました。
1.まずはサイトで予約方法を確認
2010年12月現在、ネットでオフィシャルサイトを検索すると
http://www.couventlatourette.com/
このURLがヒットします。
(サイトキャプチャ)背景の写真はまさに建物内部のものですね。
おそらくこの場所だと思います!入り口から伸びる廊下部分ですね。
サイトの下の方にSITE IN RECONSTRUCTIONと書いてありますね。2007年当時は SITE IN CONSTRUCTION と書いてあった記憶があるので、一度サイトが完成したけれど、また準備中に戻ったのかもしれません(笑)。当時はここで何もクリックできなかったのですが、今はページのどこかをクリックすると別のページに移動できます。
これがリンク先のページです。左上に大きく Dominicans (ドミニカンズ)と書いてあるので、ドミニコ会のページのようですね。ドミニコ会というのは(ちょっとウル覚えですが)カトリックの修道会の一つで、ラトゥーレット修道院もその修道会が利用する修道院の一つにあたります。
2.電話番号やE-mailアドレスを確認
ページの真ん中左に緑字で Contact the priory とあるので、そこをクリックすると、電話番号やE-mailが表示されます!雰囲気的にはラ・トゥーレット修道院のオフィシャルな連絡先のようですね。
(アクセス)Route de la Tourette 69210 Éveux France
(電話番号)+33 (0)4 72 19 10 90
(郵便)BP 105 - 69591 L’Arbresle Cedex
(E-mail)accueil.couventdelatourette@orange.fr
2007年当時の私は、オフィシャルサイトで行き詰ってしまったため、検索で以下のフランス語のツーリスト用のサイト?を発見し、電話番号とE-mailを見つけました。
http://rhone-alpes-auvergne.france3.fr/dossiers/2440378-fr.php
タイトルにLe couvent de la Tourette interdit au publicとあるので、パブリックなツーリスト用と都合よく解釈(笑)。
(電話) tel. + 33 (0)4 74 26 79 70 fax + 33 (0)4 74 26 79 99
先程のサイトとちょっと違いますね。
(郵便) BP 105 · Eveux 69591 L’Arbresle cedex
これは先程のサイトとほぼ同じです。
(E-mail) culture@couventlatourette.com
これは先程のサイトと違いますね。
現在どのアドレスや電話が生きているかわからないのですが、当時はもちろん後者のほうで予約を進めました。これから予約される方は、E-mailはどちらにも送り、電話も古い方から順番にかけていただくのがよいかなと思います。
3.いよいよ連絡!
まず私は、メールを送ってみました。こちらが何者か、連絡先と宿泊希望日を英語で記入し送信。私も含めて、英語が苦手だという方は↓このサイトが参考になります。
http://www.eigo-samples.com/hotel-booking/index.html
ホテル予約の英文Eメール例文サンプル集
なお、そもそも英語が通じるのか不安だったので、英文を仏訳サイトで訳したフランス語のメールでも送りました。内容があっているか確証はありませんでしたが。。。
返事はすぐにはこなかったのですが、旅行一週間前と急いでいたこともあり(笑)、結局電話をしてしまいました。英語通じます。行ってみて分かったのですが、受付は結構ちゃんとしていてフレンドリーなところなので、あまり怖がらなくてもよかったんだなと思います。
これがオフィスです。土産物屋さんに併設。学生さんのバイト?
電話で(なんとなく)わかったことは「去年の9月から修復工事をしており、完了に4・5年かかる。でも夏に期間限定で宿泊を受け付ける。宗教施設なので、審査をしたいから宿泊したい動機を文章にして送ってくれ」ということでした。そこで「ドミニコ会の歴史と修道院の暮らしぶりに興味があるのです」のような文章を送ったところOKの返事。後で他の宿泊者に聞くと、このやりとりはなかった人もいるので、本当に必要かは不明。
追加で教えてくれたのは、「夜の6時にゲートが閉まるので、その前に来てほしい」「個室で、一泊50ユーロで夕食・朝飯つき」ということです。今度はFAXでコンファームレターを送れといわれたため、名前と生年月日とパスポートナンバーを送りました。これで予約は完了です。
E-mailは通じていたので、最後のコンファーム以外は、すべてE-mailで進めていくこともできそうです。当時は修道院自体が修復工事中だったので、修復が完了している現在はもっと予約しやすいかもしれません。
では、実際の訪問結果やツアーへの参加方法については次の記事でお伝えします!
なお、私はフランスのコルビュジェ建築を一気に回ったのですが、そのときにものすごく役に立ったのがこの本です。フランス国内に現存する36作品全てが、地図と詳しい行き方の解説付で網羅されています。さらに、具体的な電車やバスの乗り継ぎ方法や、建物の見学許可が必要かなども詳細。しかも文庫本サイズのため旅行にはとても手軽で、まだ持っていない方はぜひ購入をおすすめします。