池袋から徒歩5分とは思えない、静かで美しい学校での結婚式


自由学園明日館/フランク・ロイド・ライト/東京

自由学園明日館(みょうにちかん)は、1921年(大正10)、羽仁吉一、もと子夫妻が創立した自由学園の校舎として、アメリカが生んだ巨匠フランク・ロイド・ライトの設計により建設されました。写真は大講堂。こちらで結婚式をあげることができます。披露宴会場は「続きを読む」から。




空間を連続させて一体構造とする設計は、枠組壁式構法(2×4構法)の先駆けとの見方もあります。木造で漆喰塗の建物は、中央棟を中心に、左右に伸びた東教室棟、西教室棟を厳密なシンメトリーに配しており、ライトの第一期黄金時代の作風にみられる、高さを抑えた、地を這うような佇まいを特徴としています。



教室。揃った椅子がかわいい。ここが控え室になるそうです。床板をじっと見ると、奥のほう4分の1くらいの色が微妙に違います。ライトはアメリカの乾燥地域出身なので、湿度をそれほど計算にいれずに設計したそう。グランドレベルと構内の床の高低差はほぼゼロ。結果、想像以上の日本の湿気に床板はほぼやられてしまったそう。現存している当時の床を学校内からすべてかき集めてこの部屋にしきつめてありますが、それでも4分の1にしかならないという話。


食堂。こちらで披露宴になります。日本人には天井が高すぎたため、照明の装飾をわざと低く作ったという話。料理はコルドンブループロドュースで、かなり期待できそう。





暖炉のある団らん室。今でも暖炉は使えるのだけれど、消防署の許可がおりないと火が点せないので、使うときは一大事。椅子は建築当時のものと最近作ったものがまざっていて、見分けかたはというと、昔のは座っていると突然ぶっこわれるのでわかるとか。それって・・・。



とにかく光の使い方がいいんです。式は一日二回ですが、光の加減がよい、午前の部がおすすめとのこと。ガイド付き見学日もあり。オフィシャルサイトにカレンダーがのっているので、そこで確認できます。



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