坂茂さんが避難所用の簡易間仕切りを作る活動を開始しています



坂茂さんが、建築家ならではの震災復興支援活動を行っています。
避難所での生活を強いられる人々にとっての大きなストレスであるプライバシー問題。
精神的な苦痛が増すことを避けるために、簡易間仕切りを提案。義援金を募集中です。


上は2005年に福岡県西方沖地震による被災者のために提案した
避難所用の間仕切りシステム。こちらを現在改良しているとのこと。


ここでは避難住民の人数変化に緩やかに対応できるよう、
被災直後はハニカムボードを畳のように床敷きにすることで
避難可能な人数のキャパシティを上げる。
その後は、避難住民の減少に伴い
不要となる床材を再利用して家族ごとに囲い、
就寝時のプライバシーを最低限確保できるようにしています。


その後、さらに改良が重ねられ、壁はハニカムボードに代わり、
緊急時でもより早くより安く入手できる紙管フレーム式となり、
壁には布を使っています。

紙管のジョイントは、合板を組み合わせてつくり、
そこに筋交いとしてロープを掛けるという単純なシステム。
家族の人数により必要なサイズに合わせられるようにモジュール化しています。

こちらで支援の詳細と義援金の受付について掲載されています

all photo by (c) SHIGERU BAN ARCHITECTS